本日はございません。

　皆さん、こんにちは。今月11月は、ロータリー財団月間です。ロータリー財団と云えば「世界でよいことをしよう」を合言葉に世界で、また地域社会で様々な奉仕活動を行ってまいりました。特にポリオ撲滅活動においては、この30年間でポリオ常在国の数が125カ国から3カ国にまで減少するなど、目覚ましい成果を上げています。

このポリオですが、日本ではかつて「小児麻痺」と呼ばれていましたが、1980年を最後に野生型ポリオウィルスによる発症は出ていませんので、私も含め皆さん方もどのような病気なのかピンとこないのではないかと思います。

　現在、このポリオの悲惨さと、障碍を抱えながら懸命に生きる男性の実話を描いた映画『Breathe』、邦題『ブレス　しあわせの呼吸』が公開されています。

主人公のロビン・カヴェンディッシュを演じるのは、『スパイダーマン』『沈黙』などで知られるアンドリュー・ガーフィールド。その妻ダイアナの役は『ザ・クラウン』でエリザベス2世を演じたクレア・フォイ。そして制作は主人公のモデルとなったロビン・カヴェンディッシュの実の息子、ジョナサン・カヴェンディッシュです。

結婚したばかりのロビンとダイアナは幸せな生活を送っていましたが、1958年出張先のケニアでロビンが倒れました。診断結果はポリオでした。首から下が全身マヒとなり、人工呼吸器なしでは息もできず、医師からは余命数か月との宣告を受けました。母国イギリスに戻り息子が生まれましたが、ロビンは絶望の中にいました。病院を出たいと望むロビンのために、妻ダイアナは医師の反対を押し切り、自宅で看病することになりました。ただ1960年代、世間には未知のものに対する恐れがありました。これほど重度の障碍をそれまで誰も見たことがなかったのです。当時、人々はポリオを恐れていました。病院にいるはずなのに車椅子で街に出ていたロビンに人々は非難の言葉を浴びせました。それでも、まわりの人の気持ちを和ませ、病院にこもっていてはいけないと、他の障碍者を勇気づけました。そして余生を身体障碍者への支援と人工呼吸器つきの車椅子の普及に捧げました。1994年8月8日、ロビン・カヴェンディッシュはイギリスのオックスフォードシャー州で64歳で亡くなりました。彼はポリオ患者としては、最も長く生きた人物となりました。彼の死後、1995年ロビン・カヴェンディッシュ記念基金が創設されたり、もちろんロータリーの活動の成果もあり、ポリオの流行は急速に収束しました。この映画は、小田原ではコロナシネマワールドで29日まで上映されていますので、興味のある方はご覧になってみては如何でしょうか。

以上、本日の会長挨拶とさせて頂きます。

• 次週１２月４日は１１時から談話室にて定例理事会が開催されます。理事の方は出席宜しくお願い致します。

柳井　渉さん（親睦クラブ管理運営委員会）…１２月１１日に箱根の富士屋ホテルにて忘年家族例会が行われます。本日が出欠の締め切りですが欠席とした方も是非出席されるようお願いします。またご家族の参加もお願いします。

露木　清勝さん（ロータリー情報部会）…２月１２日に城北ロータリークラブ入会３年未満の方を対象に情報交換、交流を図るロータリーカフェを開催します。

対象ではない方でも是非参加して下さい。多くのご参加お待ちしています。